2015年12月30日水曜日
12月30日(水)つぶやき...商魂
今朝、横浜中央卸売市場・水産部で今年最後の仕入れをしてきた。
市場は一般客でごったがえし。歩けない...
時折、「わぁ、活きてる魚がいる」とか「水族館みたい」とか
若い女性の黄色い声が聞こえた。
ベテラン(70歳位)の売り子が威勢よく、いぶし銀の通る声で、
「さぁ、いらっしゃい、いらっしゃい」と客寄せしている。
一方、若い売り子に対して「もっと、声だせよ」と...
通常では決して見られない光景、年末ならではと思う。
主要取引先、一軒一軒 年末最後の挨拶をしてきた。
本当に忙しい中、両足をそろえて皆さん挨拶してくれた...
圧巻だったのは、マグロを仕入れている取引先だった。
ショーケースの前に黒山の人だかり。ショーケースの中は空っぽ。
店の裏側に回ると、マグロの頭が大量に積みあがっていた。
社長の声が耳にはいった。
大きなマグロをさばきながら、店頭にいるお客さんに「必ずマグロは手に入りますから
ちょっと待ってて下さい。」
「蛤覚さん、注文の品今切るから待ってね。」
事務方の女性に聞くと、「みんな、寝てないの。徹夜で作業してるのよ...」
冬場の市場は、数分で底冷えしてくる厳しい職場環境。
皆の顔をみた。本当に、本当に、本当に憔悴しきってる。でも、誰一人手は止めない...
「商魂」
なんか、涙が出てきた.....
品物が渡された。
市場で仕入れた魚、今まで以上に”大切に大切に”取り扱おうと心に誓った...
チャーリー
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